モデルコース
更新日:
「和歌のまち・三島」オススメ散策ルート
三島市は、武家歌人の東常緑から連歌師の宗祇へ「古今伝授」が行われた町といわれています。
古今伝授は2回に分けて行われ、1回目は、今から約550年前の1471年1月~4月の間に、三島の願成寺で。2回目は、同年6月~7月に三島または郡上で行われたそうです。
今回は、古今伝授や宗祇にまつわる史跡などを巡るルートをご紹介します。
所要時間 | 距離 | 主な交通手段 |
---|---|---|
60分 | 4.3km | 徒歩 |
三島観光案内所(三島駅南口)
源兵衛川
富士山の湧水流れる源兵衛川。散策用の遊歩道は、川の中に設置されています。
三島市内には、きれいな小川がいくつもあり、昔から短歌や文学作品に登場しています。
三石神社(時の鐘)
三石神社境内に設置されている時の鐘。
江戸時代に三島の宿場に時刻に従って時を告げていたと言われています。
ここから東へ約700mで三嶋大社。
その間の商店街は三島大通りと呼ばれており、元の三島宿。
三石神社周辺では、名物の三島うなぎの香りが漂っています。
三嶋大社(石碑)&宝物館『三嶋千句』
三嶋大社の南側にある大鳥居から境内に入ってすぐ。神池(西側)の南端に設置されています。
▲「三嶋千句」(表題:「蓮歌百韻千句集 宗祇独吟」)三嶋大社宮司家矢田部家所蔵
古今伝授(1回目)の際、東常緑の息子が病気になったため、宗祇が発句を三嶋明神(三嶋大社)へ奉納したところ、快復へ向かったため、報賽のため、3日間で千句を吟じたと、「三嶋千句」の後書きに書かれています。
三嶋大社宝物館
三嶋大社の歴史と資料を、わかりやすく展示しています。
北条政子奉納国宝「梅蒔絵手箱」の完全な模造品を展示しています。
拝観料:一般500円 / 大学生・高校生400円 / 中学生・小学生300円
三嶋暦師の館
三嶋暦は、かな文字で書かれた暦として、日本で一番古いものだと言われています。
文字の美しさ、線の繊細さで全国に知れ渡っていました。
中世~江戸初期までが最普及期で、東日本では三嶋暦が使われていたようです。織田信長や徳川家康も使っていたと思われます。
東海道を行き交う旅人のおみやげやお歳暮として喜ばれていたようです。
願成寺
古今伝授が行われた願成寺。
寺務所入り口には、古今伝授にまつわるパネルが展示されています。
大場川(富士山)
大場川からの富士山。
きっと、宗祇や東常緑も、同じ富士山を眺めていたのではないでしょうか。
水辺の文学碑
桜川の水辺の文学碑の一つ。
白滝公園の南側句碑には、宗祇の三嶋千句の中で詠んだ句が刻まれています。
三島駅南口
三島駅から徒歩圏内。
休まず歩くと、だいたい1時間くらいで回ることができます。
湧水流れる小川、富士山の風景なども楽しめますので、皆さんも一句読まれてはいかがでしょうか。